「救急車タライ回し」による死亡事故、裁判所が病院の責任を認定

救急搬送中の患者が複数の病院で受け入れを拒否され、最終的に死亡に至った、いわゆる「救急車タライ回し(뺑뺑이)」事件について、裁判所が医療機関の責任を厳しく問う判決を下しました。裁判所は、正当な理由なく患者を拒否した病院が共同で不法行為を行ったと認定しました。

事件の経緯:救命のチャンスを逃した悲劇

2019年10月、4歳の金東熙(キム・ドンヒ)君は、慶南(キョンナム)の大学病院で扁桃腺切除手術を受けた後、釜山(プサン)の二次病院で治療を受けていましたが、突然血を吐くという緊急事態が発生しました。しかし、当時の二次病院の救急外来の医師は、適切な処置を行わず、診療記録も正しく引き継がないまま119救急隊に引き渡しました。

その後、119救急隊は手術を受けた慶南の大学病院へ搬送し、2回にわたって受け入れを要請しましたが、病院側は「別の救急患者がいて受け入れられない」と拒否しました。しかし、検察の捜査の結果、当時その病院には受け入れを拒否するほどの重症患者はいなかったことが判明しました。

法的判断と判決結果

釜山地方法院西部支部は、大学病院と二次病院に対する損害賠償請求訴訟において、被告らに4億ウォンを支払うよう命じました。

核心的な法的判断: 裁判所は、心肺蘇生(CPR)中の救急患者を正当な理由なく拒否した上級総合病院と、未届けの代理当直状態で救急処置を怠った二次病院の行為を「共同不法行為」と認めました。

在韓外国人のための法律ガイド

この判決は、韓国の「救急医療に関する法律」がどのように適用されるかを示す重要な事例です。韓国に居住する外国人も、以下のような権利が保護されています。

  • 診療を受ける権利: すべての救急患者は、正当な理由なく診療を拒否されない権利があります。
  • 病院の義務: 医療機関は救急患者が発生した際、適切な人員と設備がある場合は必ず受け入れ、最善を尽くして治療しなければなりません。
  • 法的救済: 医療過失や不当な診療拒否で被害を受けた場合、民事上の損害賠償請求や刑事告発を通じて法的責任を追及することができます。